July, 2009 のアーカイブ

ビートルジュース

原題:
Beetle Juice (ビートル・ジュース)
年度:
1988
製作国:
アメリカ
配給:
ワーナー
監督:
ティム・バートン
キャスト:
マイケル・キートン/アレック・ボールドウィン/ジーナ・デイビス/ウィノナ・ライダー/ジェフリー・ジョーンズ
ストーリー
風光明媚で人が羨むような家に住んでいた夫婦アダムとバーバラは、ある日交通事故で死んでしまう。その家にやってきた芸術家風情の家族を追っ払うために地縛霊となったアダムとバーバラは、あの手この手を使って彼らを追い出そうとするがうまくいかない。霊界の用心棒のようなベテルギュース(ビートルジュース)の力はできれば借りたくないが・・・。家族で唯一自分たちのことを認識できるリディアは、そんな彼らに近づく・・・。

 

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6
初期T・バートンやりたい放題だなあ。この映画は要するにT・バートンが好きになれそうかどうか、という映画なのでそれでよいと思う。誰にもマネできない美術センスには舌を巻く。ストーリーはあまり重要ではないのに世界観はとても重要、という変わった映画。その後のバートン映画の要素がいろいろ詰まってて嬉しい。W・ライダー輝いてますね。

雑記:

  1. ハリー・ベラフォンテの歌
  2. 霊界の待合室の「No Exit」のサインは、サルトルの小説に同様のモチーフ
  3. ビートルジュース役M・キートンはわずか2週間の撮影期間
  4. オリオン座の星ペテルギウス(Betelgeuse)にちなんだタイトル

ジョゼと虎と魚たち

海外タイトル:
Josee, the Tiger and the Fish (国際=ジョゼと虎と魚たち)
年度:
2003
製作国:
日本
配給:
アスミック・エース/IMJエンタテインメント/関西テレビ/エス・エス・エム/博報堂
監督:
犬童一心
キャスト:
妻夫木聡/池脇千鶴/上野樹里/新井浩文/江口徳子/新屋英子/SABU
ストーリー
雀荘でバイトする大学生の恒夫。ある朝、客たちの間で話題になっていた「10年以上も汚い乳母車で散歩している老婆」に遭遇する。乳母車のなかには足が不自由な少女・ジョゼ(くみ子)がいた。祖母とふたり、捨てられた雑多な本を精読して知識を身につけながらひっそりと暮らすジョゼ。負けん気が強く不思議な魅力を持つ彼女に次第に心惹かれる恒夫。

 

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8
祖母がジョゼを「こわれもの」と表現することにいろいろなものが集約。普通の健常者の感情変遷はこんなものだろうというのが素直なメッセージなのだろう。「別れを内包した純愛」という「こわれもの」の典型のような設定が切ないね。池脇千鶴の演技は素晴らしい(大阪弁は判断できないけどw)。虎や魚をジョゼの心象上のシンボルとして見事に配置。脚本の上手さが際立つ映画。

雑記:

  1. 原作は田辺聖子の同名短編小説
  2. 音楽・くるり
  3. 劇中でも言及のある「ジョゼ」由来のサガンの小説は『一年ののち』『すばらしい雲』『失われた横顔』三部作
  4. 大阪が舞台だが、ロケは東京・阿佐ヶ谷や、埼玉・戸田市

チェ/28歳の革命

原題:
Che: Part One (チェ: その1)
年度:
2008
製作国:
スペイン/フランス/アメリカ
配給:
ギャガ/日活
監督:
スティーブン・ソダーバーグ
キャスト:
ベニチオ・デル・トロ、デミアン・ビチル、サンティアゴ・カブレラ、エルビラ・ミンゲス、カタリーナ・サンディノ・モレノ、ロドリゴ・サントロ、ジュリア・オーモンド

シリーズ:
1/2

ストーリー
2部作の1作目。アルゼンチン生まれでキューバ革命を成功させたエルネスト・チェ・ゲバラの革命家半生を描く。南米の貧困を目に立ち上がったチェは、キューバに上陸。わずか80数名の同志たちと打倒キューバ政府を期してゲリラ戦を仕掛ける。やがて祖国革命に燃える闘志フィデル・カストロと出会い、彼と行動を共に。同国第2の都市サンタクララ攻略に向かう。

 

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7
さすがの愛と情熱の志士チェという感じ。演じるデルトロはやはり圧巻。アメリカ「帝国主義」を痛烈に批判する国連演説は改めて意義深い。挿入されるジャーナリストのインタビューの異言語でのやり取りがまた、少し皮肉っぽくて良い。「39歳」を先に観たせいかと思っていたが、「28歳」もやはり前提知識が求められてしまう。バティスタ独裁、を知らないと革命の意義も分からんよね。

雑記:

  1. 2008年はチェ生誕80年、2009年はキューバ革命政権成立50周年
  2. チェがキャノン砲で兵舎を破壊するシーンは、1発外して2発目で成功するシーンのつもりが照明ミスで1発に変更。
  3. 処刑される直前、「お前は今から一人の男を殺すのだ。臆病者よ、良く狙え」と言ったことは有名。
  4. ソートゥス役のJ・ガルシアは、「ロストシティ」(05)ではチェ役。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

海外タイトル:
Evangelion: 2.0 You Can (Not) Advance (国際=エヴァンゲリオン: 2.0 君は前に進める(進めない))
年度:
2009
製作国:
日本
配給:
クロックワークス
監督:
庵野秀明(総監督)/摩砂雪/鶴巻和哉
キャスト:
緒方恵美/林原めぐみ/宮村優子/坂本真綾/三石琴乃/山口由里子/山寺宏一

シリーズ:
1/2/3/4

ストーリー
「新世紀エヴァンゲリオン」の劇場版再構築(REBUILD)。四部作の第2作目。碇シンジの初号機、綾波レイの零号機に加えて送り出されたのは式波アスカ・ラングレーの弐号機。破壊力を増す使徒の攻撃に3体のエヴァはそれぞれの思惑を乗せて力を合わせる。そのころ北極のベタニアベースでは、第3使徒と交戦していたエヴァ仮設5号機パイロット真希波マヤは死闘の末使徒を破る。

 

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8
エヴァ世界観のコアな部分がより深まり、ある意味でよりエヴァらしくなってきた。逆説的にはエヴァの常識が次々と「破」られていくカタルシスは楽しい。映像美に身を任せる余地を与えない謎めいた展開にワクワクする。いやポカポカする。これはどうしたって次を観なければならんなあ。今日の日はさようなら」「翼をください」・・・。震えた。

雑記:

  1. ミサトの携帯の着信音は「帰ってきたウルトラマン」の科学特捜隊本部の電話着信音
  2. 公開前の情報を極端に絞った
  3. ローソンやUCCとのタイアップ。ローソンでは「にんにくラーメンチャーシューぬき」など販売。
  4. シンジが渡す弁当の箸箱に、安野モヨコ(庵野の妻)作・オチビサンが。

川の底からこんにちは

海外タイトル:
-
年度:
2009
製作国:
日本
配給:
PFFパートナーズ
監督:
石井裕也
キャスト:
満島ひかり/遠藤雅/相原綺羅/志賀廣太郎/岩松了
ストーリー
上京して5年目。5つめの職場、5人目の彼氏。「所詮たいした女じゃない」と冷めた目で自認しつつ惰性的な日常を送る佐和子。そこへシジミ卸業者を営む父が実家で倒れたという報。ちょうど会社をクビになった彼氏・健一に急き立てられ、健一とその連れ子を連れて実家に戻りシジミ会社を引き継ぐ。あくまで佐和子に冷淡な職場で、佐和子は人生を省察する。

 

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8
日本映画のパワーをひしひしと感じた。勝ち抜くことや出し抜くことよりも、ただ自分を謙虚に分析してそれを受け容れること。「中の下」から目をそらさずに生きること。生きる意味?なにそれおいしいの?的な小気味よさを感じる。監督の他作品も観てみよう。脚本が良ければ映画は良くなる。子役含め全役者の演技が秀逸。アニメも良いけどこの手の映画で世界進出して欲しいな。

雑記:

  1. 石井監督は『剥き出しにっぽん』(07)でPFFアワード。その後PFFスカラシップで本作品。
  2. 20日弱撮影。1ヶ月編集等。

カラー・オブ・ハート

原題:
Pleasantville (プレザントヴィル:「愉快村」)
年度:
1998
製作国:
アメリカ
配給:
ギャガ・ヒューマックス
監督:
ゲイリー・ロス
キャスト:
トビー・マグワイア/リース・ウィザースプーン/ジョーン・アレン/ジェフ・ダニエルズ/ウィリアム・H・メイシー/J・T・ウォルシュ
ストーリー
再放送の白黒ホームドラマTV番組「プレザントヴィル」のオタクである高校生デイヴィッドは、双子の妹とチャンネル争い中にリモコンを壊し、現れた修理屋の怪しい道具で兄妹もろとも白黒ドラマ世界に入ってしまい、役を演じるハメに。仕方なく過ごすが、やがてキレイな恋愛・理想的な家族・犯罪のない街といった平和なこの街に変化が。

 

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8
深いテーマを軽く表現。映画の鑑だ。アタマの固い保守方とか既定路線をこんな表現で軽快に風刺できるとは目からウロコ。白黒TV番組ね。ヤられた。「有色人お断り」が良い。美術本を見るシーンと2つの道路の「地理」の授業が好き。オタクが世界を変える(そして自分も変わる)、って気に入った。ラストの裁判は余計?邦題大いに疑問!

雑記:

  1. G・ロス監督は「ビッグ」(98)の脚本
  2. 製作(共)にS・ソダーバーグ
  3. まずカラーで全編撮影。そのあと白黒変換
  4. 絵画に目醒めるビル役:J・ダニエルズは、W・アレン「カイロの紫のバラ」(85:白黒映画のスターが抜け出す)にも出演
  5. 街並みセットは「バック・トゥ・ザ・・・」でも

es [エス]

原題:
Experiment, Das (実験)
年度:
2001
製作国:
ドイツ
配給:
ギャガ
監督:
オリバー・ヒルツェヴィゲル
キャスト:
モーリッツ・ブライブトロイ/ユストゥス・フォン・ドーナニー/クリスチャン・ベルケル/オリヴァー・ストコウフキ
ストーリー
1971年に行われた心理実験。そのあまりに衝撃的な結末から、現在は禁止されている実話を描く。無作為に募集された20人の被験者を看守役と囚人役に分け、2週間その役割を演じさせ、その精神状態の変遷を調べる試み。特ダネをつかみ記者に戻ろうとするタレクなど、軽い気持ちの被験者が大半だったが、次第に人格に影響が表れる。

 

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6
人為的な極限状態下の心理という特殊テーマ、、、斬新な着眼点。だけど最後まで実話とは述べず。これが虚構なら銃の存在や監視外の行動などの不確定要素を外した実験をして欲しかっただけに、実話の具体的情報は出すべき。そして実験と結果の心理学的な意味はやはり軽く触れて欲しかった。事前の想像以上には至らなかった。

雑記:

  1. スタンフォード大ジンバルド教授の実験。アメリカは裁判係争中で、映画の上映は不可
  2. 実験年などには異説もあり

ガンマー第3号 宇宙大作戦

海外タイトル:
Green Slime, The (国際=緑のスライム)
年度:
1968
製作国:
日本
配給:
東映、米・RAMフィルム
監督:
深作欣二/田口勝彦
キャスト:
ロバート・ホートン/リチャード・ジャッケル/ルチアナ・バルッチ
ストーリー
宇宙ステーション・ガンマー3号に着任したランキン中佐の任務は、原因不明で地球に衝突しそうな惑星フローラの爆破。成功裏に任務を終えたランキンだが、惑星上で付着した粘液上の物体は、電気エネルギーを吸収して増殖する異星人だった。現場司令官のエリオット中佐と時に対立しながらも異星人に挑む。

 

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2
ヒドい。古いのは百も承知。だけどスタートレックTOS(1966~)と比べても、同年(1968)公開の「2001年」と比べても、その技術力や脚本や演出の稚拙さは比べるまでもない。一応深作監督なので最後まで観たけれど、何を表現したいのかさっぱりわからない。そして何よりTOSと紛らわしいタイトルが許せん。間違えて借りてしまったorz。

雑記:

  1. 当時日本に駐留していた米軍が多く出演
  2. ラジー賞の「史上最悪映画100」に選出
  3. 異星人役は日本人の子どもが演じている

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序

海外タイトル:
Evangelion: 1.0 You Are (Not) Alone (国際=エヴァンゲリオン: 1.0 君は独り(じゃない))
年度:
2007
製作国:
日本
配給:
クロックワークス
監督:
庵野秀明(総監督)/摩砂雪/鶴巻和哉
キャスト:
緒方恵美/林原めぐみ/三石琴乃/山口由里子/立木文彦/清川元夢

シリーズ:
1/2/3/4

ストーリー
独特の世界観で人気を博したテレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の劇場版再構築(REBUILD)。四部作の第1作目。15年前のセカンドインパクトで半数の人類が失われた世界。第3新東京市の地下には、謎の敵性生命体「使途」の襲来に対抗する特命機関ネルフが要塞を築いていた。14歳の少年・碇シンジは、父ゲンドウ率いるネルフの人型秘密兵器エヴァンゲリオン初号機のパイロットとして選出され、使徒殲滅を命じられる。父の冷徹さ、自己嫌悪・・・、葛藤するシンジ。

 

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7
リビルド4部作の第1作目というだけあって、ほとんど「復習」という感じ。初見にはキビし目かもしれないけど、考えてみればエヴァってそういうものか。リニューアルされたヤシマ作戦の使徒のグラフィックはカッコ良いね!ほとんど予告編のためにあるようなものかもw あの独特な間やカット割りは健在なのは嬉しい。いずれにしても、次作以降を観てみないと。

雑記:

  1. 主題歌・宇多田ヒカル「Beautiful World」
  2. 製作委員会方式ではなく、自主映画
  3. ストーリーもさることながら、TVサイズを劇場サイズに変更する工夫についても再構築

ターミネーター4

原題:
Terminator Salvation (ターミネーター救出)
年度:
2009
製作国:
アメリカ
配給:
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
監督:
マックG
キャスト:
クリスチャン・ベール/サム・ワーシントン/アントン・イェルチン/ムーン・ブラッドグッド/ブライス・ダラス・ハワード/ヘレナ・ボナム・カーター
ストーリー
機械の反乱によりわずかな人類のみが生き残り(審判の日)、機械軍スカイネットとその戦闘部隊であるターミネーターたちと戦う2018年の人類の残党。その抵抗軍を率いるジョン・コナーは、将来の自分の父親カイル・リースがスカイネットに囚われていることを知る。そのころ現れたマーカスという謎の男は、ジョン・コナーのことを知り、彼の元へ向かう。

 

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6
ええと。多分「3」を観ずに観てしまったような気がする。そのせいか、若干ストーリー理解に甘いところがあり残念。さすがにビジュアルだけで度肝を抜かれるということは少なくなってきたが、それでもきっちりと魅せる映像作りはさすが。マッドマックスを髣髴とさせる舞台づくりはどうにもデジャヴ。浅そうで深い生命のテーマはそれなりに興味アリ。新シリーズ一応抑えよう。

雑記:

  1. H・B・カーターは異国での撮影期間中に家族4人が事故死。その為撮影中断して帰国。
  2. 新シリーズ。4・5・6の初回。
  3. ジョン・コナーのC・ベールは撮影中に撮影監督を激しく罵倒。それがネットで伝わり謝罪。