February, 2009 のアーカイブ

トゥームレイダー

原題:
Lara Croft: Tomb Raider (墓荒らしララ・クロフト)
年度:
2001
製作国:
アメリカ
配給:
東宝東和
監督:
サイモン・ウェスト
キャスト:
アンジェリーナ・ジョリー/ダニエル・クレイグ/レスリー・フィリップス/ジョン・ヴォイト/ノア・テイラー
ストーリー
美人で腕の立つ屈指の財宝探索家ララ・クロフト。ある日、20年前に失踪した父が遺した不思議な時計を発見する。その時計が、5000年に一度の惑星直列時に現れる時間支配の秘宝への鍵であり、秘密結社イルーミナティが捜し求めているものだった。古代の秘宝をめぐる対決。舞台はカンボジアの遺跡からシベリアの洞窟へ。

 

評価
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4
ニーズのあるところ映画は必ず存在する、のがよく判る作品。いつでもどこでも(シベリアでも)薄着なA・ジョリーの役回りは、単なる需給の法則だから許す。でも古代のお宝捜しにスリルがなく参った。この手のオカルト題材は嫌いではないのに。主人公が動き回り次々と障害を抜け、「クリア」しました、って感じ。原作ゲームは面白そう。

雑記:

  1. A・ジョリーは実生活でもナイフを抱えて寝る
  2. ゲームの設定ではララのバストサイズは40DDだが、A・ジョリーは36C。映画ではパッドを入れて36Dにしている
  3. 主演が女優のアクション映画では興行1位。2位は「エイリアン」(86)
  4. A・ジョリーはスタント自演

破線のマリス

海外タイトル:
-
年度:
2000
製作国:
日本
配給:
アスミック・エース
監督:
原田眞人
キャスト:
黒木瞳/陣内孝則/山下徹大/筧利夫/白井晃/篠田三郎/中原丈雄
ストーリー
大手TV局の世相検証の人気コーナーを担当する編集担当の遠藤。彼女はある人物から、殺人事件絡みの汚職疑惑に関する郵政省の内部告発テープを手に入れ、早速それをもとに番組を編集。犯人かのように示唆された郵政省職員・麻生は猛烈に否定し、やがて遠藤は何者かに操られていたことを知る。真相解明に乗り出す遠藤。

 

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6
細かいプロットの落としどころにイマイチ消化不良を感じ(内部告発は?TV局内部の確執は?)、伏線処理など素人目にも脚本の詰めに隙がある気がするけど、ワイドショー(なんとかしようよアレ)に代表される映像の弊害についてはさもありなん、といった感じ。マスコミに操作される大衆にはなりたくないけど、みんな大人なんだからね。

雑記:

  1. 江戸川乱歩賞受賞の原作・脚本とも野沢尚「その男、凶暴につき」(89)「課長 島耕作」(92)「不夜城」(98)
  2. ブラウン管は525本の横方向の破線
  3. テレビ放映は現在のところ実現せず

マジェスティック

原題:
Majestic, The (威風堂々)
年度:
2001
製作国:
アメリカ
配給:
ワーナー
監督:
フランク・ダラボン
キャスト:
ジム・キャリー/マーティン・ランドー/ローリー・ホールデン/アレン・ガーフィールド/ハル・ホルブルック
ストーリー
1950年初め。「赤狩り」が横行するハリウッドの脚本家ピートは、共産主義者の嫌疑をかけられ窮地に。酒に酔い自動車事故で川に落ちてしまう。目覚めた見知らぬ街ローソンでは、誰もが彼を戦地で死んだ筈のルークだと言うが、彼は記憶を亡くしている。家族や恋人が彼を歓待。家業の映画館を復活させようと街を上げて盛り上がる。

 

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8
記憶喪失/家族愛/信頼と裏切り/街の一体感/戦争の傷跡/赤狩りの暗い歴史/映画への情熱/憲法の理念、とまあ随分と風呂敷を広げて映画を作っているのにイヤミも無理もなく、相当巧いな、という感じ。映像やセットもとても綺麗で見目麗しい。J・キャリーも上手だね!3作とも中身は違うけど、毛色は似てる?

雑記:

  1. ロケ地はカリフォルニア州ファーンデイル
  2. ルークの声でM・デイモン
  3. ココ・ボンゴというバーの名前は「マスク」(94)でも 
  4. スタッフたちが今度製作する映画のキャラ名で「フロイド」も「ヘイウッド」も全然ダメというシーンがあるが、両方とも「ショーシャンク~」(94)のキャラ名

突入せよ!「あさま山荘」事件

海外タイトル:
Choice of Hercules, The (国際=ヘラクレスの選択)
年度:
2002
製作国:
日本
配給:
東映
監督:
原田眞人
キャスト:
役所広司/宇崎竜童/伊武雅刀/天海祐希/串田和美/椎名桔平/山路和弘/遊人/蛍雪次朗/松尾スズキ/藤田まこと/武田真治
ストーリー
1972年軽井沢の連合赤軍「あさま山荘事件」。国民の9割がTVで観たという10日間の人質事件を警察側の視点から映画化。警察庁から派遣された局付監察官・佐々が指揮を取るが、メンツ重視の県警との軋轢や現場感覚のない本部に難儀。極寒の地で人質の生死は不明。犯人が一向に姿を見せないなか、事件は長期化する。

 

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8
とても見応えのある映画。警察内部のドタバタぶりとダサさ(マスコミの前でトイレ我慢。笑)がとってもリアルで、そのクセに事件の最大の背景である赤軍派イデオロギーにはほとんど触れないという大胆さ。そのバランスが秀逸でお見事。フィクション部分を考慮するまでもなく、娯楽作品として完成されている。

雑記:

  1. あさま山荘はその後修復され、車椅子工房として復活
  2. 零下15度にもなる地で弁当が凍るので日清カップヌードル活躍
  3. 現場メンバーには後の衆院議員・亀井静香警視も
  4. 催涙ガス弾3千発、放水量16万リットルが使用されたが、拳銃発砲は16発。すべて威嚇

ビートルズ/イエロー・サブマリン

原題:
Yellow Submarine (「イエロー・サブマリン」:黄色い潜水艦)
年度:
1968
製作国:
イギリス
配給:
UA
監督:
ジョージ・ダニング
キャスト:
ジョン・クライヴ/ジェフリー・ヒューズ/ピーター・バトン/ポール・アンジェラス/ザ・ビートルズ
ストーリー
ビートルズがアニメで登場。海底の楽園ペパーランドが、ミーニーズ達に襲撃された。住民は音楽を奪われ、石のように固められてしまった。指揮者は助けを求めて黄色い潜水艦で脱出し、4人を海底に連れてくる。途中、時間の進みがおかしな所やヘンテコな怪獣たちをやり過ごし、ペパーランドに到着。ビートルズの武器はモチロン音楽!

 

評価
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8
なーんだ。こんなオシャレでサイケなぶっ飛びアニメだと知ってればもっと早く観たのに。クリエーターの常人離れした感性、ブラボー!しかもただのドラッグ影響丸わかりの映像だけでなく、全てを知るが何もしない孤独なヤツや、背景や自分まで飲み込むバキューム怪獣など、実に魅力的なキャラ満載でビックリ。逆に実写部分が余計?

雑記:

  1. キャストロールで「Sgt.Peppers Lonely Hearts Club Band」登場
  2. ビートルズは漫画化されるのがイヤで音楽の提供も乗り気でなかったが、試写を観て感動し、ラストの実写出演を決めた
  3. ジョージの声優が軍脱走罪で逮捕されてしまった為、未完部分をリンゴ役声優が担当

指輪物語

原題:
Lord of the Rings (指輪の王)
年度:
1978
製作国:
アメリカ
配給:
UA
監督:
ラルフ・バクシ
キャスト:
クリストファー・ガード/ウィリアム・スクワイアー/マイケル・スコールズ/ジョン・ハート
ストーリー
ファンタジーの金字塔「指輪物語」(トールキン作)のアニメ化。三部作のうち、二部作までのストーリーが該当。世界を統べる「一つの指輪」の所有者となったホビット族のフロドが、魔法使いのガンダルフら人間・エルフ・ドワーフの仲間とともに、指輪を捨てる旅に出る。二手に分かれた一行は、裏切り者のサルマン率いるオークに苦しめられる。

 

評価
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6
ものすごい勢いで省略しながら進むストーリー(ゴンドールのない指輪物語?)はこの際さておき、技術面の素晴らしさには目を見張る。良く描き込まれた動きや実写トレースの独特な味わいは高く評価したい。いかんせん中途半端なので評価が難しいけど、高尚さは望めなかった。きちんと完結した他作を観てみよう。実写版(01)も影響?

雑記:

  1. 実写を一枚一枚セルに落とす手法は「ロトスコーピング」技術
  2. 話題は先行したが、興行的には大失敗
  3. 2002年発売のDVDでは本作で完結、との主旨のナレーションがラストにあるが、オリジナルではあくまで「後編に続く」となっていた(誤解を招く!)

コクーン

原題:
Cocoon (繭)
年度:
1985
製作国:
アメリカ
配給:
20世紀フォックス
監督:
ロン・ハワード
キャスト:
ドン・アメチー/スティーヴ・グッテンバーグ/ターニー・ウェルチ/ジェシカ・タンディ
ストーリー
港湾街の老人ホーム。ある日やって来た男女4人が離れのプールを一ヶ月借りることになった。彼らが海から持ち帰ったタマゴ型の岩が沈んだそのプールに忍び入った老人たちは不思議と病気が治り精も付く。彼らは1万年前に地球に取り残され海底で生き永らえた仲間を救出しに来た異星人だった。若さを得た老人はハメを外す。

 

評価
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6
不老不死を提案されたらどうするか。「銀河鉄道999」のテーマに共通するけど、この老人たちは迷わなかった。そこが斬新。ディスコだの麻雀だのアトランティスだの要所要所にエピソードを散りばめていて可笑しい。スンナリ宇宙人を受け入れるのは不自然?また、(全てを捨ててまで)老人が行き、子供が行かない意味が描写不足。

雑記:

  1. 特殊効果ILM(アカデミー賞受賞)
  2. アート老人役D・アメチーは本作でアカデミー助演男優賞

A2

海外タイトル:
-
年度:
2001
製作国:
日本
配給:
「A」上映委員会
監督:
森達也
キャスト:
アレフ信者/各地住民/森達也
ストーリー
前作から数年を経て、再びオウム真理教(アレフ)内部の視点で、事件から一呼吸おいた後の地域社会のオウムとの接し方、またマスコミ報道には表れない一面。ある街では立ち退き要求と監視の為にテントが張られるが、実際去る際には記念撮影まで。オウムは解散すべきで、立ち退き要求は不当だと語る右翼。性欲に悩む信者など。

 

評価
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10
抜群に面白い。普段から、行政・マスコミのオウムへの態度はオカシイと思っていたし、法治・民主国家である筈の日本で、転入や入学の拒否が行政レベルで公認されることは変だと思っていた。まさに慧眼。マスコミ論調を無批判に受け入れ思考停止状態になることの滑稽さと恐ろしさ。当初ビデオ化予定なかったのはなんか残念。多くの人が観ればなあ。

雑記:

  1. 各大手新聞社の映画サイトの本作レビューに「マスコミ批判」「マスコミの嘘」の趣旨の内容説明は一切無い(まあ当然?)
  2. 本作完成後に、NY同時多発テロ。ある信者から監督に「6年前の自分たちを客観的に見られた」とのメールが

人間の証明

海外タイトル:
Proof of the Man (国際=人間の証明)
年度:
1977
製作国:
日本
配給:
東映
監督:
佐藤純彌
キャスト:
岡田茉莉子/松田優作/ジョージ・ケネディ/ハナ肇/ジョー山中/三船敏郎/岩城滉一/鶴田浩二
ストーリー
一流ホテルで行われたトップデザイナー矢杉恭子のショーの終わりに突然胸を刺された黒人が現れ、ストウハという言葉を最後に息を引き取る。NYハーレム出身の彼は日本の詩集を持ち、麦藁帽子を大事に持っていた。捜査に当たる棟居と横渡は、やがて黒人の過去の線から父親の進駐軍の過去や霧積地方との繋がりを知る。

 

評価
コメント
3
駄目だ申し訳ない。時代モノは当然時代を加味しないと不公平だけど、棒読み調のセリフやそのセリフ内容にかぶせる効果音楽、飲み屋で偶然手がかりを耳にしたり刑事到着直前の証人殺害などのご都合主義、さらに混乱期の惨状を強引に絡ませ社会問題を提起する姿勢などどうにも好きになれない。唯一、鏡への発砲には興味アリ。

雑記:

  1. 主題歌「Mama, do you Remember」はジョー山中(ジョニー役)
  2. 原作・森村誠一(ホテルマンのチョイ役)「野生の証明」(78)も
  3. 角川映画第一弾は「犬神家の一族」(76)。その大ヒットを受け本作。制作費は超ド級の6億円強