'点6' のアーカイブ

僕はラジオ

原題:
Radio (ラジオ)
年度:
2003
製作国:
アメリカ
配給:
SPE
監督:
マイク・トーリン
キャスト:
キューバ・グッディングJr./エド・ハリス/デブラ・ウィンガー/アルフレ・ウッダード/S・エパサ・マーカーソン/クリス・マルケイ/サラ・ドリュー
ストーリー
実話に基づく。1976年、サウスカロライナ州のハナ高校。アメフトチームの熱心なコーチ・ジョーンズは高校のまわりをうろつくラジオ好きな知的障害の黒人青年のことが気になる。あるきっかけでチームに仲間入りさせ練習を手伝わせる。サポーターや学校からは疎まれ受け入れない人も。だが「ラジオ」と渾名された彼の純真さはやがて周りに受け入れられ始める。

 

評価
コメント
6
実話でなければベタな展開。だけど不思議と心に響く。主演2人の好演が光る。まっすぐな心はどこで失うんだろうね。露骨な差別などは時代なのかもだけど、現代でもそうそう変わらんだろうと思う。ラジオを聞くエピソードと反対者の理屈の深掘りはもう少し欲しかったかな。全体的にもうちょっと。

雑記:

  1. ラジオことジェイムズ・ロバート・ケネディ氏は今でもハナ高校フットーボールチームで練習手伝いを。試合前に「クオーターバックとれる?」と聞くことで有名。
  2. 全体的に、時代考証甘いところ多数。車やサングラスや帽子など。

ラストカップ (Last Cup)

原題:
Last Cup: The Road to the World Series of Beer Pong  (最後のカップ: ビアポン世界大会への道)
年度:
2003
製作国:
アメリカ
配給:
ソニー・ミュージックエンタテインメント
監督:
ダニエル・リンゼイ
キャスト:
-
ストーリー
ドキュメンタリー。アメリカの学生同士の酔っ払い遊びを期限にしたスポーツ(?)「ビアポン」(beer pong)。ビールの入ったカップにピンポン玉を投げ込んでいき、入ったら相手は飲み干す。この競技に人生をかける熱い男たち。世界大会での栄光を掴むため、それぞれのチームの戦略がぶつかる。

 

評価
コメント
6
いいなあこういうの。ドキュメンタリーとしてはともかくこういうアホらしいのが広まっていきどんどん肉付けされて整備されていく様が良い。なんでもそうだしね。酔っ払いつつ相手の邪魔をする、というおおらかな独特ルールも好きだな。やはりドイツが強かったりするのかな。

雑記:

  1. 日本未公開
  2. 製作総指揮にモーガン・スパーロック
  3. 2010年、日本にもビアポン協会設立
  4. アルコール中毒者を生みやすいことや衛生上の問題に課題が

フォロウィング

海外タイトル:
Following (尾行)
年度:
1998
製作国:
イギリス
配給:
アミューズ
監督:
クリストファー・ノーラン

キャスト:
ジェレミー・セオボルド/アレックス・ハウ/ルーシー・ラッセル/ジョン・ノーラン

ストーリー
孤独な作家志望の男ビルの独白。ある時から街中で無作為な人物の尾行をすることを始めた。再尾行の禁止、という自らに課したルールを破った時、相手の方から話し掛けられた。彼は空き巣を生業で、這入った家の主の人生を想像することが楽しいという。彼に付き、空き巣を始めるビル。ある女性宅に侵入してから、事態が狂い始める。

 
 

評価
コメント
6
時間軸の狂わせ方は「メメント」の原点なのだろうけど、記憶疾患、というような理由付けが本作にはないので単純に違和感。それでもこの手のギミックは、何度観てもまだ新鮮味があり、目が離せない。その脚本・編集術に舌を巻く。残念なのは「メメント」の原点、との評価にしかなり得ないところ。ファン以外には飽きられる恐れ。

雑記:

  1. 主人公を尋問する警官役ジョン・ノーランは、監督の叔父 
  2. 脚本・編集・撮影もC・ノーラン
  3. フィルム・ノワールに多分に影響
  4. 低予算で定職のあるスタッフばかりなので、土曜日のみの撮影。したがって撮影に1年

ゴダールの決別

原題:
Hélas pour moi (嗚呼、わが悲しみよ)
年度:
1993
製作国:
フランス/スイス
配給:
コムストック
監督:
ジャン・リュック・ゴダール

キャスト:
ジェラール・ドパルデュー/ロランス・マスリア/ベルナール・ヴェルレー/ジャン・ルイ・ロカ

ストーリー
ある夫婦を主人公とした物語で、神の降臨がテーマ。神と肉体関係を持ったその人妻の告白や、周辺の人々が彼ら夫婦の所在を説明、それと、彼らを物語の劇中人物として動向を追う語り部役の語りが入る。全篇に哲学的・神学的な引用がセリフとキャプションによって散りばめられる。静止した人物が動き出すなど、実験的手法多々。

 
 

評価
コメント
6
邪道を承知で巻き戻しつつ鑑賞。時間軸が掴みづらい上に、「映画言語の限界か」などと、メタ的セリフが入ったりと、彼の文法を受け入れないとキツい。そのクセ飽きるわけでも腹が立つ訳でもないけど。それにしても、あのペダンチックな「文章の数々」(映画なのに!)を逐一説明してくれる弁士さんが欲しい、と思いつつ再見を誓う。

雑記:

  1. ギリシア神話をモチーフにしたジャン・ジドローの戯曲「アンフィトリオン」に着想を得た。その中で人妻と関係を持つゼウス神が登場
  2. カンヌ映画祭審査員グランプリ
  3. 「神」の潰れた声色はマイクをのどぼとけにつけて発声したゴダール自身

三人の狙撃者

原題:
Suddenly (サドンリー:「突然」)
年度:
1954
製作国:
アメリカ
配給:
UA/松竹
監督:
ルイス・アレン
キャスト:
フランク・シナトラ/スターリング・ヘイドン/ジェームズ・グリーソン/ナンシー・ゲイツ
ストーリー
アメリカ中西部の小さな町サドンリー。急遽大統領がお忍びでやってきて釣りに興じるのだという。警備体制が極秘裏に進められるなか、到着する駅を見下ろす高台の家にFBIを名乗る3人組がやってくるが彼らこそが狙撃手。リーダー格ジョンは戦争経験を経てその冷徹な殺しを誇示する。囚われた家族と保安官は犯人との会話の中に突破口を見出そうとする。

 

評価
コメント
6
きっちり伏線を回収する原点のような脚本。日本の占領と朝鮮戦争を終えた直後で戦争の悲劇が市井に広まった頃のアメリカ社会で、銃や戦争に正面から向き合う映画。「大統領も50万ドルにしか思えない。大統領を殺す意味がわからん」と嘯くシナトラは本質を突いている。その意味で「歴史的に」重要な作品だと思う。

雑記:

  1. 後にデジタルリマスターでカラー化されたバージョンも登場。F・シナトラの目がブラウンになっていて論争に。
  2. 後のケネディ暗殺事件(63)に影響を与えた可能性がある。オズワルドが少年期を育ったニューオーリンズでちょうどロングラン。また、暗殺前年にはTVでも放映。
  3. F・シナトラにとっては53年「地上より永遠に」から大スターへのステップになる重要な作品。

マンハッタン保育園お受験戦争 (Nursery University)

原題:
Nursery University (保育園大学)
年度:
2008
製作国:
アメリカ
配給:
ソニー・ミュージックエンタテインメント
監督:
マーク・H・サイモン/マシュー・メイカー
キャスト:
-
ストーリー
ドキュメンタリー。ニューヨーク・マンハッタン。9・11後のベビーブームで幼児が急増。高学歴の親たちはアイビーリーグの「切符」を目指し有名私立保育園への入園に血眼。年数万ドルの授業料と高い競争率もなんのその、願書の入手合戦から熾烈な競争がスタート。入園コンサルタントなるアドバイザー料金も馬鹿にならないよ!

 

評価
コメント
6
大都市の幼児教育が抱える悩みは洋の東西を問わずこんな感じかもね。「子供の自主性」「個性尊重」「学歴偏重の弊害」「カネ以外の価値観」・・・云々の美辞麗句もわが子の教育のリアリティの前には関係ねぇ。幸福の基準を一歩引いて考えられる程には先進国の成功者たちは成熟していないということか。「子供の為」という言葉の一人歩きをいつも憂う。

雑記:

  1. 日本未公開
  2. M・H・サイモン監督は”After Innocence”でサンダンス特別審査員賞。Foxテレビで法務担当という経歴も。

座頭市

海外タイトル:
Zatôichi (国際=座頭市)
年度:
2003
製作国:
日本
配給:
松竹
監督:
北野武

キャスト:
ビートたけし/浅野忠信/柄本明/石倉三郎/岸部一徳/大楠道代/ガダルカナル・タカ

ストーリー
盲目の侠客、市の物語「座頭市」の北野風アレンジ。市がたどり着いた宿場町。最近は銀蔵一味の仮借ない支配で人々は苦しめられている。市は子供のころ家族を盗賊に惨殺され復讐に燃える芸者姉弟と出会う。一方、病床の妻の為、銀蔵一味の用心棒に志願した剣客・源之助もまた、人を殺めることが本分。

 
 

評価
コメント
6
饒舌な北野作品、というレアな体験。金髪もタップもアリ。ひとつのエンタメ作品としては楽しめたけれど「勝新座頭市の大胆なアレンジ」という位置づけは旧作知らない人には何のこっちゃ。脚本が王道過ぎて深読みしそうになる。役者たちのヘタウマだけど雰囲気に妙にマッチする感じは不思議。個人的には寡黙な北野さんの方が好きかも。

雑記:

  1. 久石譲ではなく鈴木慶一が音楽担当
  2. 「うまいのかまずいのかわからないものばかり作ってるけどうまい親子丼とか作れるの?」という疑問に対して親子丼を作ってみた。北野監督の弁。
  3. 血の描写はほぼCG。その点は批判もされたが監督は意図的。CG担当への指示:「スクリーンに花が咲くように」

タイタンの戦い

原題:
Clash of the Titans (タイタンの戦い)
年度:
2010
製作国:
アメリカ
配給:
ワーナー
監督:
ルイ・レテリエ
キャスト:
サム・ワーシントン/リーアム・ニーソン/レイフ・ファインズ/ジェマ・アータートン/マッツ・ミケルセン/ジェイソン・フレミング/アレクサ・ダバロス/リーアム・カニンガム
ストーリー
ギリシャの神々の物語。創造神ゼウスが人間の女に産ませた子供ペルセウスは、数奇な運命で生き延び人間として成長。一方、神々の権力争いに倦み反旗を翻したアルゴス族は神の反感を買い、そのあおりでペルセウスの家族も殺される。ペルセウスは仇敵ハデスを討つ為アルゴスに加わり、ハデスの遣わす怪物クラーケンを打倒せんとする。

 

評価
コメント
6
2D劇場鑑賞。3D過渡期だからかやたらと3Dを強調したシーンが目立った。めまぐるしく登場する「ゲームのキャラや敵たち」の説明足りないのでは(FFとは特に似てる)。神話の大胆な解釈、というわけでもなく割と忠実だけど、その分予習がいるかも。ボスキャラたちはどれも造形好きだけど、クラーケンだけイマイチ。

雑記:

  1. 1981年に製作された同名映画のリメイク
  2. 神々の鎧はL・レテリエの「聖闘士星矢」へのリスペクト。車田正美のイメージポスターも制作
  3. 2Dでの撮影終了後に3D変換。その為3Dが不自然、との評も。
  4. アイオはペルセウスの曽々々々々々々祖母であると同時に父ゼウスの前妻

真夜中の虹

原題:
Ariel (アリエル号)
年度:
1988
製作国:
フィンランド
配給:
シネセゾン
監督:
アキ・カウリスマキ

キャスト:
トゥロ・パヤラ/スサンナ・ハーヴィスト/マッティ・ペロンパー/E・ヒルカモ

ストーリー
フィンランド北部の炭坑が閉鎖され、職にあぶれた炭坑夫カスリネンは、人生を模索する為に南に向かう。途中暴漢に有り金を奪われ、日雇い労働者となり、やがて男に裏切られた未亡人と出会い、惹かれ合う。ある日暴漢と再会し、もみ合ううちに無実の罪で投獄される。同房には長い牢獄人生に疲れ果てた信頼できるミッコネンが居た。

 
 

評価
コメント
6
畳み掛ける不幸を表現するのに、余計な演出がないのはグッと来た。またセリフの説明も最小限で、強いコダワリが感じられた。普通の炭坑夫が、わずかな軌道のズレが元でやがて強盗・殺人に行き着くある意味ストレートな表現手法が良い。だけど、やはりあっさりとし過ぎていて、ラストのメキシコ行に思ったほどの希望を感じられない。

雑記:

  1. モスクワ国際映画祭最優秀男優賞(T・パヤラ)
  2. アキ・カウリスマキ監督は、兄ミカとともに、同じくフィンランド出身のR・ハーリン監督と無名時代からの友人。ハーリンはハリウッド活躍だが、兄弟はあくまで祖国

ご存知お笑いテロリスト、今度は新自由主義経済に挑戦!! (The Yes Men Fix the World)

原題:
Yes Men Fix the World, The (イエスメンが世界を正す)
年度:
2009
製作国:
フランス/イギリス/アメリカ
配給:
ソニー・ミュージックエンタテインメント
監督:
アンディ・ビックルバウム/マイク・ボナーノ/カート・エングフェール
キャスト:
アンディ・ビックルバウム/マイク・ボナーノ他

シリーズ:
1/2

ストーリー
実在の団体を装い偽情報を発表するなどして物議を醸す2人組「YES MEN」が、今回は「自由主義経済信奉」を相手に世界で暴れまわる。「史上最大の産業事故」であるインド・ボーパールのガス爆発事故の賠償未払問題を糾弾すべくダウ・ケミカル社の幹部に成りすまし勝手に巨額の賠償を発表。その他エクソンやカトリーナ復興支援企業の強欲をユニーク手法で突き上げる。

 

評価
コメント
6
ぶっちゃけ食傷気味であり二番煎じ感も否めないけど、彼らの行動力には相変わらず脱帽。フリードマン流の新自由主義イコール強欲な企業の量産、という単純図式もある程度致し方ないか。内容か編集かどちらかに物足りなさを感じるのは自分が純粋じゃない証か?M・ムーアにも言えるけれど、統制経済の負の側面を描写しなければ不公平と思う。

雑記:

  1. 日本未公開
  2. 劇中の「サバイバボール」でイーストリバーに未許可で浮いていたが警察が阻止
  3. その後も、米商工会議所、カナダ環境大臣などに成りすました(コペンハーゲンのCOP15で勝手に削減目標発表)