原題:
Lengua de las mariposas, La (蝶の舌)
年度:
1999
製作国:
スペイン
配給:
アスミック・エース
監督:
ホセ・ルイス・クエルダ
キャスト:
フェルナンド・フェルナン・ゴメス/マヌエル・ロサーノ/ウシア・ブランコ |
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| ストーリー |
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スペイン内乱勃発直前のガリシア地方。喘息持ちで人見知りな8歳の少年モンチョは初めて登校し、クラスメートにからかわれてしまう。担任のグレゴリオ先生はそんな彼に暖かく接し、モンチョもまた、先生の語る自然の驚異や美に心を奪われる。ところが内戦激化と同時に共和派で無神論者の先生は立場が悪くなる。 |
| 評価 |
コメント |
| 8 |
「普段は隠れていて見えない蝶の舌」によって、無垢な子供が一人傷つく、という切ない映画。子供の無邪気で残酷な善悪二元論が哀しい。余計な部分がなく必要十分な名作だと思う。そして今やユーロの流通するこの国で、わずか70年前に同国人同士でおぞましく争っていたことの意味。 |
雑記:
1. 99年スペイン・アカデミー(ゴヤ)賞13部門ノミネート
2. スペイン内戦題材の映画:「誰が為に鐘は鳴る」(43)「戦争は終わった」(65:A・レネ)「日曜日には鼠を殺せ」(64:F・ジンネマン)「大地と自由」(95:K・ローチ)など
3. 原作マヌエル・リバス
原題:
Espíritu de la colmena, El (ハチの巣の精霊)
年度:
1973
製作国:
スペイン
配給:
フランス映画社
監督:
ビクトル・エリセ
キャスト:
アナ・トレント/イサベル・テリェリア/フェルナンド・フェルナン・ゴメス |
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| ストーリー |
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内戦期のスペインの小村。移動映画で「フランケンシュタイン」を観た晩、村外れの無人家に怪物が現れると姉から云われて信じる少女アナ。訪れると内戦の負傷兵が隠れ家にしていた。映画で観たとおりに彼に優しくするアナ。ところが彼は射殺されてしまう。死を受け入れられないアナは、村から脱走する。 |
| 評価 |
コメント |
| 8 |
必要最小限の情報量で強烈にかつあからさまに「死」をイメージさせ、妙に深みのあるプロット。虚実の区別が解らず、兵士の血と父の恫喝で心を閉ざすアナが非常に痛ましい。働きバチ=生に無自覚な生物/フランケンシュタイン=生を自覚する非生物/毒キノコ=死をもたらす生物 ところが現世=生死ともに現実。 |
雑記:
1. 劇中「フランケンシュタイン」=31年/J・ホエール監督/B・カーロフ主演
2. 少女たちが火を飛び越えるのは、欧州での大人への通過儀礼
3. V・エリセ監督は「エル・スール」(82)など
原題:
Todo sobre mi madre (母の総て)
年度:
1999
製作国:
スペイン
配給:
ギャガ/東京テアトル
監督:
ペドロ・アルモドバル
キャスト:
セシリア・ロス/ペネロペ・クルス/マリサ・パレデス/アントニア・サン・フアン |
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| ストーリー |
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マドリードのシングルマザー(C・ロス)の息子が17歳の誕生日に事故死。性転換をした父親ロラに息子の存在と死を伝えにバルセロナへ。ロラは既に居なかったがロラの友人でもあり情人のアグラードや尼僧ロサに出会う。「イヴの総て」観劇に息子の思い出を重ねつつ、ロサの妊娠と死を通じて、哀しみの中生きてゆく。 |
| 評価 |
コメント |
| 7 |
奇妙な人間模様だけど、現実味がない訳ではなかった。マヌエラ:C・ロスが好演。ロサの葬儀に来たロラへ放つ「あなたは疫病神」という台詞にシングルマザーの悲哀が込められている。そしてその性転換オトコが心の底から息子を欲しがっていたのが皮肉。相変わらず内装のセンス良い。 |
雑記:
1. アカデミー最優秀外国語映画賞
2. ロサ:P・クルスは「ハモン・ハモン」でデビュー、「ハイロー・カントリー」など
3. 「イヴの総て」(1950)=ベティ・デイヴィス/アン・バクスター主演