'点3' のアーカイブ

ゲイを弾圧する隠れゲイ政治家を探し出せ! (Outrage)

原題:
Outrage (義憤)
年度:
2009
製作国:
アメリカ
配給:
ソニー・ミュージックエンタテインメント
監督:
カービー・ディック
キャスト:
マイケル・ロジャーズ他
ストーリー
ドキュメンタリー。アメリカ連邦議員、特に共和党議員に自らがゲイでありながらそれを隠し、結婚や公民権などのゲイの社会的権利を認めない法案に賛成票を投ずる「隠れゲイ」たちがいる。その存在に証拠を突きつけブログで公開するM・ロジャーズらの活動を追い、宗教保守層を票田に抱える議員たちの虚飾と不誠実を暴く。

 

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3
「どうして彼らは隠さざるを得なかったのか」という本質に斬り込んでおらず、制作者のスタンスも不明でストレスのたまる映画。民主党の選挙キャンペーン映画に思える。誰だって隠したくない。だから苦しむ。政治家の嘘が良くないこともみんな知ってる。でも何故? 極めつけに、肝心の「暴く」部分が他人任せなのは致命的。

雑記:

  1. 日本未公開
  2. 主要紙や主要局の映画評では作中で言及された政治家の名前を紹介することを控えられた。そのことにK・ディック監督は「プレスの使命を果たしていない」と批判。
  3. ロジャーズは映画紹介で招かれたTV番組で番組ホストと大激論

神様の愛い奴

海外タイトル:
-
年度:
1998
製作国:
日本
配給:
LOFT CINEMA
監督:
藤原章/大宮イチ

キャスト:
奥崎謙三他

ストーリー
異色ドキュメンタリー。従軍中の同僚隊員の不審死に疑問を持ち中隊長宅で長男を襲撃し、殺人未遂で13年服役していたアナーキストの奥崎謙三。出所し77歳になった彼は獄中で「発見」した「血栓溶解法」を周囲に強引に薦めるが元々暴力でしか自己表現できない彼は周囲に疎まれる。異端児な彼を使ったアダルトビデオの企画が舞い込む。

 
 

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3
「哀れみ」の感情が先行すると怒りの矛先が偽りの恭順を見せるスタッフに、「奇抜観たさ」ならばチープな映像を見せる撮影・編集に向かう。何よりも「ゆきゆきて」で見せた気骨ある奥崎氏を期待すると、奥崎氏自身の倒錯した自己矛盾が許せなくなる。非常に評価に迷う作品だけど、途中から評価しない理由を探す自分に気づく。唯一反骨を見せた2人の女優に拍手。

雑記:

  1. 2001年に<決定版>と加えられてリバイバル上映
  2. 2005年に奥崎氏死去。
  3. 大宮イチは大楽源太名義で「ゲルマニウムの夜」など
  4. 奥崎家の家屋はその後駐車場に。。。(嗚呼)

宇宙戦争

原題:
War of the Worlds  (世界戦争)
年度:
2005
製作国:
アメリカ
配給:
UIP
監督:
スティーブン・スピルバーグ
キャスト:
トム・クルーズ/ダコタ・ファニング/ティム・ロビンス/ジャスティン・チャットウィン/ミランダ・オットー
ストーリー
別れた妻から一時的に2人の子どもを預かった港湾作業員レイ。近所に落ちた「雷」の様子を見に行くと、地中から巨大な3本足の機械が現れ人々を殺戮していった。この「トライポッド」は大昔から埋められていた異星人の侵略マシーンであり、人類を滅ぼすべく「乗員」たちが降りてきたのだ。世界中で大被害が報告されるなか、息子と娘を連れて逃げるレイ。

 

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3
まあ、、ヒドいっすね。逃げる車のなかでの噛み合わない会話のやり取り(と、そのカメラワーク)や、剥き出しにされた醜い人間の性、それにSFらしい微生物の登場など良い題材はいくつかあって一つ一つは面白いと思うのに、それらをつなぐ脚本がとても残念な感じ。CGも若干見飽きたというか、宇宙人の容赦ない殺戮と、民家での(足を忍ばせてでもいるような)探索がどうしても繋がらないので参った。

雑記:

  1. 原作H・G・ウェルズ。
  2. 音楽J・ウィリアムズ。撮影J・カミンスキー。ナレーションM・フリーマン
  3. エイリアンが自転車のスポークを回すシーンは、発達された文明では、人類にとっては非常に重要な「車輪の発明」というステップを飛ばしたのかも、という(実は)深い意味が。
  4. 1953年版「宇宙戦争」の主役二人が今回、祖父母役で登場
  5. 墜落したジャンボ機は、使用済みの実際のボーイング機体が使われた
  6. S・スピルバーグ「ジュラシック・パーク」などと同様、ミラーに映したシーンが。

L change the WorLd

海外タイトル:
L: Change the World (L: 世界を変える)
年度:
1994
製作国:
日本
配給:
ワーナー
監督:
中田秀夫
キャスト:
松山ケンイチ/工藤夕貴/福田麻由子/南原清隆/福田響志/佐藤めぐみ/藤村俊二/鶴見辰吾/高嶋政伸
ストーリー
映画化もされた人気漫画「デスノート」のスピンオフ。世界を震撼させたキラ事件に携わった風変わりな天才探偵「L」の「最後の23日間」をL視点で描く。死神との契約により自らの死期を設定したL。その頃にタイで起こった村の消滅事件から生き延びた少年と出会い、Lはテロ組織が強力なウイルスを開発し不穏な行動を取ろうとしていることを察知する。信頼したパートナー・ワタリを失ったLは、死期が迫るなか、自ら事件の解決に挑む。

 

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3
うーむ。(そんなに好きなわけじゃないけど)漫画家が作るそれなりにしっかりした原作からかけ離れると、こんなにヒドい脚本になってしまうのか・・・。っていうくらい滑稽な展開に吹く。テロリストが何故世界を滅ぼそうとしていたのかとかも良く分からない。シー・シェパードみたいなものか?ナンちゃん以外の役者は良かったと思います。松山ケンイチもイイネ!

雑記:

  1. タイの奥地にわざわざ村をつくった。(もったいない・・・涙)
  2. 日本映画初の、日本・韓国・香港・台湾同時公開
  3. 邦画初のP4 (極めて病原体を取り扱う危険な高度安全実験施設)を描く作品

メン・イン・ブラック2

原題:
Men in Black II (黒服の男たち・2)
年度:
2002
製作国:
アメリカ
配給:
ソニー
監督:
バリー・ソネンフェルド
キャスト:
トミー・リー・ジョーンズ/ウィル・スミス/ララ・フリン・ボイル/リップ・トーン/ロザリオ・ドーソン
ストーリー
MiBのエージェントとして数年を経て、Jは教える新米の手際の悪さにウンザリ。よく喋る犬のFを相棒にしたところで異星人の殺人事件発生。どうやら過去に、故郷の命運を左右する「ザルダの光」を地球に隠した異星人が、それを探しに侵入している模様。その鍵を握るのは記憶を消されて郵便局員をしている元相棒のKだという。コンビ復活!

 

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3
「それなりの」映画だとはわかっちゃいるんだけど、それでも大いに期待はずれ。エイリアン達の映像には目を見張るところもあるけど、それだけなので飽きる。ストーリーも良くわかんないし(あっという間に忘れそう)、ジョークもやや外し気味。多分二人の掛け合いが前作のように巧く噛みあっていないから?M・ジャクソンは唯一良かった。

雑記:

  1. ラストは貿易センタービルが開いてUFOが飛び立つシーンだったが、差し替え
  2. オープニングのコロンビアロゴのトーチがニューラライザーのようにピカッ(予告編ではサングラス)

トレーニング・デイ

原題:
Training Day (研修日)
年度:
2001
製作国:
アメリカ
配給:
ワーナー
監督:
アントニー・フュークワー
キャスト:
デンゼル・ワシントン/イーサン・ホーク/スコット・グレン/エヴァ・メンデス
ストーリー
出世をもくろみ交通課から麻薬取締課に転属したLAPDのジェイク。その初日、指導役のベテラン、アロンゾに従い早速現場へ。アロンゾは麻薬を知り尽くし密売組織の内部まで精通することで地歩を固め、脅したり騙したりすることも現実だと説く。ジェイクは初め途惑いながらも従ったが、手荒なアロンゾの手法に我慢がならなくなる。

 

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3
オスカー受賞という鳴り物があっただけに、軽くショック。使い古された手法満載の脚本(正義は勝つ!)に伏線の甘さ(ディフェンスの名人?)が際立つ。また、現実は綺麗事ではない、という前半の主張が宙に浮いてしまった。結局横車を押し権力を誇示する悪徳デカが信頼を得られない単純な話。D・ワシントンは確かに巧いけどさ。

雑記:

  1. アカデミー主演男優賞(D・ワシントン)
  2. 悪徳刑事役には初めエミネムがオファーされたが断る
  3. D・ワシントンは多くをアドリブで喋っている
  4. D・ワシントンが抗議のために警察バッジを首に巻くシーンは「クリムゾン・タイド」でもあった。

人間の証明

海外タイトル:
Proof of the Man (国際=人間の証明)
年度:
1977
製作国:
日本
配給:
東映
監督:
佐藤純彌
キャスト:
岡田茉莉子/松田優作/ジョージ・ケネディ/ハナ肇/ジョー山中/三船敏郎/岩城滉一/鶴田浩二
ストーリー
一流ホテルで行われたトップデザイナー矢杉恭子のショーの終わりに突然胸を刺された黒人が現れ、ストウハという言葉を最後に息を引き取る。NYハーレム出身の彼は日本の詩集を持ち、麦藁帽子を大事に持っていた。捜査に当たる棟居と横渡は、やがて黒人の過去の線から父親の進駐軍の過去や霧積地方との繋がりを知る。

 

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3
駄目だ申し訳ない。時代モノは当然時代を加味しないと不公平だけど、棒読み調のセリフやそのセリフ内容にかぶせる効果音楽、飲み屋で偶然手がかりを耳にしたり刑事到着直前の証人殺害などのご都合主義、さらに混乱期の惨状を強引に絡ませ社会問題を提起する姿勢などどうにも好きになれない。唯一、鏡への発砲には興味アリ。

雑記:

  1. 主題歌「Mama, do you Remember」はジョー山中(ジョニー役)
  2. 原作・森村誠一(ホテルマンのチョイ役)「野生の証明」(78)も
  3. 角川映画第一弾は「犬神家の一族」(76)。その大ヒットを受け本作。制作費は超ド級の6億円強

ローラーボール

原題:
Rollerball (ローラーボール)
年度:
2002
製作国:
アメリカ
配給:
東宝東和
監督:
ジョン・マクティアナン
キャスト:
クリス・クライン/ジャン・レノ/LL・クール・J/レベッカ・ロメイン・ステイモス
ストーリー
近未来。スピード狂のジョナサンはNHLから一転ローラーボールの花形選手に。ローラーボールとは、鉄球とバイクとインラインスケートが駆け巡る、大衆に熱狂的に支持される危険な球技。中央アジアの遠征ではライバルチームとの戦い。興行とメディアを支配する資産家は、人々の昂奮を冷めさせないよう、手段を選ばぬ暴挙に出る。

 

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3
オリジナルを常に誉めるは安易だとしても、予想を下回った感じ。出だしのSF坂道のリュージュから、試合のライブTV画面の再撮風映像までは良い。カザフやモンゴルを登場させたり、男女一緒の更衣室だったりそれなりのメッセージだけど、そこからが眠さ満点の展開。アクションに力が入り、大衆の狂気が簡略されたのは痛い。

雑記:

  1. ノーマン・ジュイソン監督作品のリメイクは「トーマス・クラウン・アフェアー」(99)に続き、2作目
  2. 試写での評判が著しく悪く、何度も公開延期に
  3. メディア王役J・レノがある人を「エンゾ・モリナーリ」と紹介するが、「グラン・ブルー」(88)の彼の役名

エネミー・ライン

原題:
Behind Enemy Lines (敵支配地域)
年度:
2000
製作国:
アメリカ
配給:
20世紀フォックス
監督:
ジョン・ムーア
キャスト:
オーウェン・ウィルソン/ジーン・ハックマン/ガブリエル・マクト/ヨアキム・デ・アルメイダ
ストーリー
和平合意直後のボスニア民族紛争の調停役として監視任務に就く米軍艦カールヴィンソン。バーネット大尉は戦闘に飢え退屈。ある日偵察飛行中に、セルビア側の秘密軍事施設を発見,撃墜されてしまう。生き延びた彼は敵地に独り、救出を求めて逃げる。米司令官側は、和平調停を後退させることを恐れるNATOとの間に板ばさみ

 

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3
西側の一方的な価値観でミロシェヴィッチを裁く「正義」のNATOとその盟主アメリカ。セルビアは悪であり敵、という短絡蒙昧さ。その無頓着さが現在のアラブへの不当な差別を生んでいるというのに。所詮映画だけど、固有名詞のリアルさと映画的演出が馴染まず、娯楽になってない。戦争映画には珍しい映像遊びは新鮮だった。

雑記:

  1. J・ムーア監督はアイルランドのCMフィルム出身
  2. 主演O・ウィルソンは、俳優のほかに製作・脚本も手がける
  3. 冒頭でラグビーボールが海上に浮かんだ時の「ウィルソーン!」は、「キャスト・アウェイ」(00)より

女盗賊プーラン

原題:
Bandit Queen (盗賊女王)
年度:
1994
製作国:
イギリス/インド
配給:
東北新社
監督:
シェカール・カプール
キャスト:
シーマ・ビシュワース/ニルマル・パンディ/マノジュ・バージパイ
ストーリー
北部インドの実在の女盗賊プーラン・デヴィの壮絶な半生。下位カーストに生まれ、11歳で嫁いだ先で性的虐待を受け逃げ出し、親戚にも疎まれやがて盗賊団に入る。内紛で首領になったヴィクラムと恋に落ち、相棒としての地歩を固めたところで上位カーストからの復讐。輪姦され屈辱を受けたプーランは差別社会に叛旗を翻す。

 

評価
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3
下位カーストゆえに陵辱され、義賊となって復讐をする。という逸話を知ったからわざわざ観るのに、それをそのまま描いては意味ないのでは。ドラマを観たかった。裸の子供と血の海に少し刺激を受けたものの、残念ながら身勝手で短絡的なプーランに同情できない。時代遅れの復讐劇を賛美するストーリーもまた。

雑記:
1. 投降→11年の服役後釈放され、55の罪での裁判を続けながらインド下院議員となっていたが、2001年7月自宅前で暗殺される
2. 獄中の日記から有名に
3. 22人の上位カースト者を殺害したバレンタインデーの虐殺が有名