| 原題: Dogville (犬の家) 年度: 2003 製作国: デンマーク 配給: ギャガ 監督: ラース・フォン・トリアー キャスト: ニコール・キッドマン/ポール・ベタニー/クロエ・セビニー/ローレン・バコール/パトリシア・クラークソン/ステラン・スカルスガルド/ジャン=マルク・バール |
| アメリカの架空の小さな町ドッグヴィルで起こる人間性のドラマ。床に街並みや家を表す白線と文字列を書き込んだ舞台風のセット。ギャングに追われ、この閉鎖的な町に逃げ込んだ美しい女性グレース。作家志望のトムは彼女を匿い、町で受け入れるよう皆を説得。ドッグヴィルの人々を手伝いながら次第に心を通わせるグレース。だが、やがて人々のエゴがあらわになり始める。 |
| 名作。多くの実験的手法が賛否あるだろうが映画的虚飾を排したドラマとして非常に高い芸術性。「傲慢」をテーマに繰り広げられるエグい人間性、それも「ダンサー・・」同様吐き気を催すレベル。そしてこのセットと人間の舞台性のなかで唯一の、しかも重要な役であるはずの犬が絵。この象徴。ドグマを推進する監督だと、虚構に喜怒哀楽する映画的手法が傲慢だと言ってる気さえする。 |
雑記:
- フォン・トリアー監督の「機会の土地アメリカ3部作」の初作。残り2つは「マンダレイ」「ワシントン」。
- 監督がベルトルトブレヒト「三文オペラ」(と劇中歌の「海賊ジェニー」)に触発された
- 真上から町全体を観るアングルは実際は156の別々の映像を組み合わせた映像
- エンドクレジットの犯罪や貧困のスチール群は、「American Pictures」という写真集より
- 撮影はスウェーデン。N・キッドマンがスウェーデンに向かう際、15年ぶりに商用機を使った。